近年は、産後に産後骨盤矯正を行わなければならないような風潮がありますが、すべての方が産後に骨盤矯正を行う必要はありません。
当院では、産後骨盤矯正は、
①産後に腰痛がひどくて仰向けで寝られない―
②産後に椅子に座るとシッポの骨(尾骨)が座面に当たって痛む(椅子、ベンチなどに座れない)―
③妊娠前のズボンが入らない―
④産後に、背中の痛みが、または、坐骨神経痛で臀部や脚に痛みやしびれが出て―
といったお悩みが続く方におすすめしています。
産後に骨盤がゆるむのは自然な姿です。
骨盤がゆるむことで呼吸が大きくなりますが、このことは育児中のストレス軽減につながります。
産後に腰痛を発症し、近所の整骨院で「骨盤が歪んでいる」との診断を受けて通院を続けているが治らないのでとおいでになられました。
腰痛は簡単な骨盤矯正ですぐに改善できましたが、その後に、肩こり、小顔、また、顎関節痛なども治して欲しいとのご要望もありましたので対応しました。
顎関節は、顎(口)を動かす関節としてばかりではなく、平衡感覚を捉えるための補助器官とも考えられています。
つまり、下顎は、平衡感覚の補助器官として、顎関節からぶら下がりますので、体が歪めば顎関節も歪みます。また、片噛み、歯ぎしりなどが原因で顎関節が歪めば顎関節痛が起こります。
食事中に舌や唇を噛む、さらに、エラの広がり(顔の広がり)もこれに関連します。
関節に損傷があれば治りませんが、改善できるケースが多いのも顎関節痛の特徴です。
お写真及び症状等への解説等は、全て患者様ご本人の許可を得て掲載させて頂いております。